全層循環
3月に入っても雪が降ったり、まさに三寒四温を繰り返しながら春に近づいている今日この頃です。
滋賀県に来て、琵琶湖の近くに住み、全層循環という言葉を知りました。
琵琶湖の水は、夏は上部の暖かい層と下部の冷たい層に分かれていますが、冬になると冷たい水が流れ込むことで温度が均質になり境目がなくなることで、大きく湖がかき混ぜられます。これを全層循環というのだそうです。全層循環が起こることにより、表面の酸素が全体に行き渡り、湖底に暮らす生物も暮らしていけます。冬の寒さも、大量の雪も、大切な恵みなのですね。
寒い季節、特に寒くなりかけた冬の初めに冷えのぼせを起こされている方が多くおられます。顔が赤く火照っていて足が冷たい。上半身は暖かいが下半身冷えている。まさに、夏の琵琶湖状態。そんなとき、足を温めることも大事ですが、オーバーヒートした上半身を少し涼しくしてみると、熱が動きやすくなり、冷えも解消しやすくなるように感じます。
湖の水も人の体も熱は上に上にとあがります。湖の水は、自力では熱は全体に巡っていきません。人は気の力で引き下げ巡らせようとします。時にそれがうまくいかないと冷えのぼせに。そんな時、上がった熱を少し解放してあげることも良い方法かもしれません。
足し算も必要ですが、引き算も案外大切。
追記:今年も3月11日に全層循環が観測されたとのこと。よかったです。
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