古武術
2月3月と、NHKの「趣味どきっ!」という番組で、「古武術に学ぶ体の使い方」の講座がありました。全9回で3回目までは見逃し…、4回目から見始めました。面白かったです!アンコール放送があるといいのになぁ。
手の内の使い方では、小指と薬指を握ることで出る力について体験コーナーがありました。小指薬指を握ると脇が締まり、上半身の力みが取れ、体が体幹まで連動して使えるようになりました。
以前フラメンコを習っていましたが、肘を張って上体に力をみなぎらせ、逆に下半身はステップがしっかり踏めるように軽く力を抜くように習いました。上実下虚です。
逆に、和の体は上虚下実。下半身、特に臍の下に力を満たし、上半身はリラックスしている状態が良いとされています。
東西の体の使い方の違い、面白いですね。
和装の効用では、締め付けずともヒモを軽くたすき掛けにするだけで肩周りが動かしやすくなりました。ほんの軽い力が体に及ぼす大きな影響にはびっくり。体は繊細です。
私が大好きなセラピー、クラニオセイクラルセラピーも5グラムタッチと言われていますが、軽い力ほど深く響くものなのだと思います。
特別講師の甲野善紀先生が毎回少しずつ登場されて、お話をされたり、技を見せてくださったりしていました。下肢の力を一気に抜いて瞬時に座る技を披露してくださいましたが、3年間練習して最近できるようになったとのこと。技のすごさにも驚きましたが、甲野先生ほどの達人でも、日々鍛錬を続けて進んでいらっしゃることに感動しました。
以前、鍼灸の学会で甲野先生のお話を伺うことがありました。その時に、火傷をホメオパシーの考え方に則って、あたためて治したお話をされていました。火傷をするちょっと前に、あたためて直す話を聞いていて、やってみようと思われたとのこと。柔軟にいろんなことをまずやってみる姿勢に感動したことを思い出しました。
やはり、柔軟な体と柔軟な心は繋がっているんですね。
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