塩灸ふたたび
身体感覚とクラニオのお手当を学ばせて頂いている先生が、塩灸用の竹筒を切って下さいました。切り口がきれいにやすりがけされていて触感も気持ち良いです。丁寧な仕事ぶりはさすがです。早速、竹筒の底にガーゼを貼り、塩灸を製作しました。
以前、ガムテープの芯で塩灸の筒を作りました。これはこれで良いのですが、やはり竹の筒は格段によいです。竹の筒は適度な重みと自然素材の当たりの柔らかさがあってまさに「ちょうどよい!」感じです。
塩灸は、ガーゼを貼った竹筒に塩を入れ、もぐさを燃やして塩を温め、その熱で体を温めます。ちょうど、ここ数日の寒さで、体が冷えていることもあって、胃(中脘というツボ)、臍の下(関元というツボ)に置くと、すぐに緊張が緩み、胃腸が動きました。
熱が軽めでもう少し熱量が欲しかったので、塩をフライパンで焼き直し塩温石にして筒に戻しました。少し暑いけれど、手拭いで温度調整するとちょうど良い熱感でした。一気に腹部が温まり、温かさが長続きしました。陽性の強い塩に熱を入れることでより強い陽性を持ち、効果が高まるのだと思います。
気候の変化に体は影響を受けます。暑さや寒さ、湿気など、体に強い影響を及ぼす外気は外邪と言われます。寒さの邪は寒邪といいます。寒邪は手足の冷えや血行不良を起こします。その他の特徴として内臓を直接冷やします。これを寒邪直中といいます。この寒邪直中した際、お腹を温めると、ふっと内臓が緩み楽になります。
自分の体が、その時々の気候に対応して、自分の力で中庸に戻せることが理想ですが、外邪が強すぎる場合や、体質的に難しい場合は、こんなお手当で健やかに保てるといいですね。
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