丁寧さ
最近、「丁寧に生きる」という表現が増えているという話を聞きました。
わたしも、からだの講座や座禅会などに行くと、「丁寧」という言葉をよく聞きます。
すごくよい言葉だと思い、いつもは難しいですが、時々は意識するようにしています。
歳を取るにつれて、丁寧さがもたらす深さを実感できる機会が多いです。
若い頃は、たくさん色んなことをやりたいと、素早くいろんなことをこなす事に喜びを感じていました。実際その生き方で、いろんな出会いもあり、得ることも多かったです。人生80年の折り返しを過ぎ、体力も減ってきた今、広くアンテナを貼るのでなく、目の前のことに集中して丁寧に行うということがとても心地よいです。施術でも、丁寧に行うと自分も心地よい上に、効果が高いです。
先日、丁寧に作られたお弁当を食べました。フードロスの対策として、廃棄される野菜を使って作られたお弁当だったのですが、体だけでなく気持ちも整うような美味しさでした。とれたてであるとか、無農薬野菜であるとか、そいうった特別なものではないのでしょうけれど、丁寧に作ることで、ものすごく響くものになっていました。
以前、マクロビオティックの料理教室に通っていました。その先生とは、共通の知人のところで偶然会ったのですが、初めて会った時にお菓子をいただいて、素材の美味しさ以上のものがあると感じ、この先生に学ぼうと思いました。教室ではエネルギーや思いの大切さを伝えてくださり、感謝しています。「やり方よりもあり方」が色々なものを形作っているのだと思います。
日々の中で、料理はこなすものになりがちですが、体や心を形作る大切なものなんだなぁと改めて思い直すことができました。
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