座禅

米原市の青岸寺さんで行われている座禅会に行ってきました。

数ヶ月前に一度伺い、今回2回目。

前回の本堂ではなく、今回は少し離れたお部屋でした。

御住職の導きで座禅の作法を追っていきながら、少しずつ座禅のモードに入っていきました。


前回の場所よりも窓が開かれ自然に近かったせいか、いろんな音が聞こえてきて気持ち良いと思いながらも、体の痒みを感じて意識するほどに痒さが強まったり、数時間前に行っていたお能のお稽古の先生の言葉を思い出したり、夕ご飯何作ろう…冷蔵庫にあるのは…なんて考えたり、今と過去と未来を行ったり来たりしていました。


途中、マスクが苦しい人は外して良いですよという御住職の言葉に、すぐさまマスクを外した時の空気のおいしかったこと。いろんな情報が遮断された中で、呼吸というものに意識が集中していたので、呼吸の気持ち良さを強く感じました。座禅の準備で、調身・調息・調心がありますが、息って本当に大事だなぁと思いました。その息を制限するマスク生活がこれだけ続くのって…。はやく、世の中が落ち着きますように。


座禅の最後に、初めて座禅会に参加する方の感想を御住職が聞かれ、それに対して御住職が少しお話をして下さいました。たくさん、印象的なことを話して下さいました。一番印象に残ったのは、次のようなお話です。(表現は違いますが、私の受け止めではこのようなことを話されていました。)


「人の一生はあっという間です。同じ時間を過ごしていても、人によって長さが変わる。一つ一つを丁寧に生きることで、長く生きることができる。お茶を飲む時には飲むことに、坐禅する時には座ることに集中する。そのことで、充実した生を生きることができる。」


50歳になり、人生の折り返しを少し進み、人の一生はあっという間という言葉を実感をもって感じ、最近「ながら生活」が、生活の多くの割合を占めてしまっていて、あっというまに終わる1日に恐ろしさを感じ始めていたので、このお言葉はずしんときました。少しずつでも、丁寧さを取り戻せたらと思いました。


座禅が終わり、離れのお部屋から本堂に向かう廊下からお庭が見えました。お庭の池にきれいな水がたまっていました。湧き水だそうです。普段、池に水は溜まっておらず、めずらしいことのようです。そんな景色を見ることができて、幸せでした。


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