糸状灸
最近、手指の痛みがあり、糸状灸を続けています。
更年期になると女性ホルモンの減少があり、手指の腱や関節に不調が起きやすいと言われています。指の痛みや、五十肩、踵の痛みなど、滑らかに動いていたものが潤いを失ってぎこちなくなっている感じ。
女性ホルモン、生殖に関するものは五臓で言うと腎に属します。腎は陽の気、陰の液を担当しています。陽気が減ることで冷えのぼせなどの熱感の偏重を感じ、陰液の不足で、体表や体内の潤いが減って、表面パサパサ、内側ギシギシとした感覚が出てきます。私の感じている手指の痛みは、陰液不足のギシギシなのだろうと思います。
以前、女性鍼灸師の先輩が、糸状灸で症状が改善したという話をされていて、自分の体で実験中です。
糸状灸は、もぐさを細く捻ったもので、炎症の箇所、痛みのある箇所などに据えることが多いです。今回は、韓国製の針のように細くてかたく固めたものを使いました。端に軟膏をつけてそれを糊のようにして痛みのある関節に付け、線香で火を着けます。少しずつ燃えていき、最後に皮膚にチリッとした刺激がきて、その後スッと楽になります。毎晩据えていて、今日で5日ほどになりますが、指の痛みはだんだん軽くなってきました。
症状が消えることはよいことなのですが、体からのサインを消してしまっているとも言えます。なので、ギシギシにならないための体づくり、日々の生活の改善が必要だなぁと感じています。体液がスムーズに流れたり動いたりするように、ゆっくり体を伸ばすようなヨガのような運動や、歩行がいいだろうなと思います。youtubeでヨガの動画がたくさんあるので、良さそうなのをちょこちょこやっています。食事も、体を潤す白い食べ物、腎の働きを助ける黒い食べ物を意識して取ろうと思います。旬の白い梨が美味しく感じられるし、海苔やひじきも体が欲しているのかとても美味しいです。
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