冬から春へ

大雪の多かった今季の冬。

時々みぞれが降ったり、冷たい風が吹いたりはしますが、もう積もるほどの雪の気配はありません。


雪が溶けた地面からは、寒い冬を耐えた植物が出てきました。

前年の春に比べ、生き残った植物は少ないですが、ワイルドストロベリーやよもぎなど、新しい葉っぱを準備して春を迎えようとしています。


五行では冬は蔵、春は生。

植物は、冬の間その内側にエネルギーを蓄えて、春の暖かさと共に生命力をしっかりと表出していきます。人を含めた動物も、寒さにぐっとこらえじっとしていた冬から、次第にゆるまり動きが出てきます。骨格も、寒い冬にはぐっと閉じて体を守り、暑い夏にはふわっとゆるみ熱を処理しやすいようにしています。


春は花粉症の現れる時期ですね。

暖かい気候に向けて、自然に骨格が開いていくのですが、体の開きがうまくいかないと、くしゃみの力で強制的に骨格を緩めるのだそうです。また、冬の間に余剰物を蓄えすぎると、その出口を探して、くしゃみ、涙などとして出そうとします。


近年、花粉症の人が多いのは、上手に季節の体に移行できていなかったり、飲食・運動のアンバランスがあるということなのかもしれませんね。


そして、春先の山菜は苦味やアクのあるものが多いですが、この野性味のある味は、冬の間に体にため込んだ古いあぶらを排出してくれるのだそうです。

春先によもぎ餅やふきのとうの天ぷらがおいしいのにはワケがありますね!

うめのや

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