梅の花
この前まで雪が降っていましたが、ここ数日は日差しが暖かく、家の中にいるより、外にいる方が暖かいくらいです。
柴乙女うめちゃんも、外に出てまったりしています。
この暖かさで梅の花が少しずつ開き始めました。
蕾が少しずつふっくらと大きくなって、花びらが開いていく様子を見ると、なんだかワクワクします。
冬の間、じっと動きのなかった盆栽の梅も、その内側では、季節の移り変わりに合わせて花開く準備をしていたんですね。
「枯れ木に花咲くに驚くより、生木に花咲くに驚け」
これは、江戸時代の豊後の哲学者、三浦梅園の言葉です。
命の営みは、本当に不思議です。
私たちが、意識せず息をしているのも、季節に応じて骨格の形を変えているのも、見えない気圧の影響に体が反応することも、命の不思議と言えるなぁと思います。
野口整体の先生に伺ったんですが、梅の香りは嗅ぐのではなく、聞くのだそうです。
梅の花を鼻の前に持っていってもあまり香りはしませんが、耳の横に持っていくとすごく良い香りがします。まさに、梅の香りを聞いているんですね。
香道でも香りを聞くというし、東洋医学の聞診は匂いを嗅いだり音を聞いたりして診断することです。
今年も巡ってきた季節の中で、大好きな梅の香りを聞くことができてうれしいです。
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