ゼロポイント
この4月から、名古屋うめむら指圧の梅村高史先生から指圧を学び始めました。
梅村先生は、名古屋伝統指圧普及会、ははのて指圧スクールを主宰されています。
京都の専門学校で関西指圧を教わって卒業したものの、主として施術をさせて頂いているのは高齢の方が多くて、うつ伏せからスタートして、しっかり体重を乗せるかたちの、習ったままの関西指圧は使う機会が少ない現状です。
うめのやにはマッサージ施術のコースがありますが、指圧とあんま、それにクラニオセイクラルセラピーを、患者さんの状態にあわせて組み合わせてさせて頂いています。
学生時代、めまい持ちだったわたしは、体が揺れるあんまが辛くて、内側にしみ渡るような指圧の施術が安心して受けられて好きでした。指圧の先生からも、あんまは瀉法、指圧は補法、という話を聞いて、なるほどと思ったものでした。
卒業してすぐに、先輩から指圧の巨匠、増永静人先生のことを教えてもらいました。気になりつつも、本を買って、読まずに積ん読していました。そんな中、Instagramでうめむら先生の投稿に出会いました。うなずくことばかり。興味がそそられ、それから積んであった増永先生の本を読み始めました。なんとなんと、すごく面白いのです。中には関西指圧には無いワードもたくさんあって、どういうこと?とますます興味が深まるばかり。
そして、名古屋のうめむら指圧に施術を受けに行きました。優しい施術。その時、ははのて指圧スクール一期生募集中で、受けたいなぁと思ったのですが、ホメオパシーの学校に復学したばかりで、両立に自信なく見送り。それから1年、ホメオパシーの学校を修了し、やっと梅村先生から学べることになりました。二期生です。
先日1回目の授業がありました。哲学の授業が面白くて目から鱗ぽろぽろ。実技では初めて教わる手の使い方。うめむら先生の指圧なら、色んな年齢層の方にやって差し上げられるかもしれないと、ワクワクしました。帰ってきて、早速教わったことを使って施術をしました。まず自分に安心感と安定感が生まれ、患者さんにもそれが伝わっているように感じました。全40時間コースのまだ4時間分しか受けていませんが、これからがますます楽しみです。
先日テレビを見ていたら、森山直太朗さんがボイストレーニングについてお話ししていました。キャリアのある人がトレーニングすることで見失うことはないのか?の問いに、「やってても正解ってわからない。長くやっているとバランス崩したり、そもそもなんだっけ?って見失うことがある。姿勢や発声、自然な響きを確かめる作業。原点、ゼロポイントを確認するために続けている。」と。
このゼロポイントの確認って、本当に大切だなと思います。からだを、こころを、いのちをどうとらえるか。その哲学に則った施術をしているか。ははのて指圧スクールで、また原点に戻ります。
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